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東京・秋葉原を拠点に活動する女性アイドルユニット「AKB48」が、米国進出を果たした。9月末、ニューヨークで初めてのコンサートでデビューを飾ったが、彼女たちの存在はインターネットですでに国境を越えて知られており、国内のステージさながらの熱気に包まれた。(草下健夫)
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「ヘタウマな絵を、サザビーズやクリスティーズのオークションに出すようなものですよ」
AKB48をプロデュースする作詞家の秋元康さんは9月27日、ニューヨークのウェブスター・ホールでのコンサートを前に、今回の米国公演の意味を冷静に表現した。「AKBは歌もダンスも下手で、米国進出なんてお恥ずかしい。ただ、彼女たちが一生懸命やっていることがビンビン伝わったら人気が出るかどうか。何が起こるか分からないスリルが、プロデューサーとして一番おもしろい」
秋元さんは昭和60年代にアイドルユニット「おニャン子クラブ」にかかわったが、海外で通用するかは試していなかったという。今回は、アイドルという日本独特の存在が海外でどう受け止められるかの“試金石”だと強調する。
すでに7月にはパリで公演を行っているが、ニューヨークへはメンバーのうち前田敦子(18)、高橋みなみ(18)ら16人が参加した。コンサート前日の26日には、開催中の「ニューヨークアニメフェスティバル」に招待され、サイン会やミニライブなどをこなした。
この会場で熱心に取材していたメキシコ人女性のカーラ・ブラボさんは、スペイン語のアニメ情報サイト向けに記事を送るという。AKB48のファンというブラボさんは、「彼女たちの存在はインターネットを通じ、すでに海外でも知られている」と説明する。メンバーのブログなど、ネット上のAKB48情報を、日本語の分かるファンが英語などに翻訳し、口コミのようにしてファンが増えているそうだ。
AKB48の海外での人気の理由を、「キュートで元気がいい。芸能人なのに友達みたいに気さくで、ユーモアがあり、テレビ、ラジオ、ステージと一生懸命に働いて、礼儀正しい。とても新鮮で、エネルギーをくれる存在だから」とブラボさんは分析する。
翌27日のコンサートは、約1000人のファンが会場に詰めかけた。英語で歌った「BINGO!」「大声ダイヤモンド」など13曲を披露すると、フロアは本場・秋葉原を彷彿(ほうふつ)とさせる独特の掛け声や手拍子が響き渡るほどの盛り上がりぶり。アンコールに応じてさらに4曲を熱唱、興奮の渦の中、幕を閉じた。
終了後、メンバーの秋元才加(さやか)(21)は「お客さんがだんだんノリをつかんでくれて、すてきなライブになりました」。峯岸みなみ(16)も「応援のアイテムを持ったり、AKBのTシャツを着た人も多くてびっくりしました。言葉は違っても心は通じたと思います」と感激しきりだった。
「ヘタウマな絵」にも、かなりの“高値”がつき始めているようだ。
AKB48 「ポニーテールとシュシュ」PV
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